資格・Excel・プログラミング言語、Webディレクターに必要なのはどれ?現場15年の本音

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「Webディレクターに必要なスキル」と検索すると、コミュニケーション力、企画力、マネジメント力……という言葉がずらりと並びます。もちろんどれも大切です。ただ、こうした言葉だけでは「結局、明日から何をすればいいのか」が掴みにくいのも事実です。

私自身、この業界に入る前は「資格は必要なんだろうか」「エクセルやパワポは使いこなせないとダメなんだろうか」「プログラミングも勉強しないといけないのか」と、具体的な”道具”の話が一番気になっていました。この記事では、そうした疑問に一つずつ答えていきます。

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  1. 結論:資格は不要、ツールは使う場面次第、プログラミングは「読めれば」十分
  2. オフィスソフト(Excel・Word・PowerPoint)は本当に必要なのか
    1. まず、使う場面がどれくらいあるかを整理する
    2. Excel:見積書や進行管理表を扱う場面で使うことが多い
    3. Word:議事録や資料作成で使う場面がある(Notionなどのメモツールで代用するケースも)
    4. PowerPoint:提案書やクライアント向け資料で使う場面がある
    5. 使えなくても、代わりの手段でカバーできることもある
  3. 進行管理・スケジュール管理のツールも押さえておきたい
    1. なぜExcelだけでは進行管理がまわらなくなるのか
    2. 案件のタスク管理でよく使われるツール(Backlog、Trello、Jira、GitHub Projectsなど)
    3. ツールは現場ごとに変わるもの、大事なのは考え方に慣れておくこと
  4. プログラミング言語は「書ける」必要はない
    1. HTML/CSSはどこまで理解していればいいか
    2. JavaScript・PHP・SQLは”存在を知っている”レベルでOK
    3. 書けると有利になる場面(あくまで加点要素であって必須ではない)
  5. 資格は取ったほうがいいのか
    1. 「Webディレクション試験」など専門資格の位置づけ
    2. 現場で資格の有無が問われた実例(あるいは問われなかった実例)
    3. 資格の勉強時間を、代わりに何に使うと現場評価に直結するか
  6. 逆に、なくても案外困らないもの
    1. 高度なデザインセンス
    2. 難解なマーケティング理論
  7. まとめ:揃えるべきは「専門性」ではなく「最低限の共通言語」
    1. ディレ和尚のひとこと

結論:資格は不要、ツールは使う場面次第、プログラミングは「読めれば」十分

先に結論をお伝えします。

  • 資格:なくても仕事はできます。ただし、体系的に知識を整理したい人には無駄にはなりません
  • オフィスソフト(Excel・Word・PowerPoint):完璧に使いこなす必要はありませんが、まったく触れないままでは困る場面があります
  • プログラミング言語:書ける必要はありません。ただし、読める・存在を知っているレベルは持っておくと現場で楽になります

一つずつ、なぜそう言えるのかを見ていきましょう。

オフィスソフト(Excel・Word・PowerPoint)は本当に必要なのか

まず、使う場面がどれくらいあるかを整理する

「オフィスソフトが使えないと困る」という話はよく聞きますが、実際にはどんな場面で使うのかまで説明されることは少ない気がします。私の経験では、会社の文化や案件の種類によって、使用頻度はかなり変わります。とはいえ、まったく触れないまま仕事を続けるのは現実的に難しいというのが正直なところです。

Excel:見積書や進行管理表を扱う場面で使うことが多い

見積書の作成や、簡単な進行管理表を作る場面でExcelを使うことは多いです。ただし、複雑な関数を組める必要はありません。SUMやIFなど、基本的な関数がいくつか使えれば十分現場は回ります。私も新人時代、関数を知らずに手計算していて、先輩に「それ、関数でできるよ」と教えてもらったことが何度もあります。

Word:議事録や資料作成で使う場面がある(Notionなどのメモツールで代用するケースも)

議事録や簡単な資料をWordで作る場面もありますが、私自身の経験では、WordよりもNotionのようなメモツールで議事録を残すことのほうが多かったです。チームで共有しやすく、後から検索もしやすいという理由からです。Wordが使えないと困る、というよりは「文章を整理して残す手段を何か持っておく」ことのほうが本質的だと感じています。

PowerPoint:提案書やクライアント向け資料で使う場面がある

クライアントへの提案資料や企画書では、PowerPointを使う場面がまだまだ多いです。ただし、こちらもデザインの美しさより「伝わる構成になっているか」のほうが重要です。1スライド1メッセージを意識するだけで、資料の分かりやすさはぐっと変わります。

使えなくても、代わりの手段でカバーできることもある

正直に言うと、オフィスソフトが多少苦手でも、周囲に得意な人がいれば助けてもらえる場面もあります。完璧に使いこなすことよりも、「表を整理する」「議事録を残す」「資料で伝える」という目的さえ果たせれば、手段は現場に合わせて変わって構わないというのが私の考えです。

進行管理・スケジュール管理のツールも押さえておきたい

なぜExcelだけでは進行管理がまわらなくなるのか

案件が小規模なうちはExcelの進行管理表でも十分ですが、関わる人数が増えたり、案件が並行して走るようになると、Excelだけでは更新が追いつかなくなります。誰がどこまで進めたか、誰がボールを持っているかが分かりにくくなるためです。

案件のタスク管理でよく使われるツール(Backlog、Trello、Jira、GitHub Projectsなど)

こうした場面で使われるのが、タスク管理専用のツールです。Backlogはガントチャートで案件全体の流れを可視化しやすく、国内の制作会社でよく採用されています。Trelloはカードを動かす感覚でタスクを管理でき、シンプルな案件に向いています。エンジニア主体のプロジェクトではJiraGitHub Projectsが使われることも多く、開発チームとの連携がしやすいという特徴があります。

ツールは現場ごとに変わるもの、大事なのは考え方に慣れておくこと

転職したり、フリーランスとして案件ごとに関わる会社が変わったりすると、それまで使っていたツールとは別のものを使うことになるケースは珍しくありません。同じ社内でも、プロジェクトによって使うツールが違うということもあります。

ですので、特定のツールの操作を丸暗記するよりも、「タスクを見える化する」「進捗を共有する」という考え方に慣れておくことのほうが大切だと感じています。考え方さえ身についていれば、初めて触るツールでもそれほど時間をかけずに慣れることができます。

プログラミング言語は「書ける」必要はない

HTML/CSSはどこまで理解していればいいか

「HTMLタグを覚えて、自分でコーディングできるようにならなければ」と気負う必要はありません。求められるのは、「見出しはh2タグ」「文字を装飾するにはCSSを使う」といった、ごく基本的な構造が分かる程度です。これくらい分かっていれば、エンジニアやコーダーとの会話で困ることはほとんどありません。

JavaScript・PHP・SQLは”存在を知っている”レベルでOK

JavaScriptで動きをつけている、PHPでサーバー側の処理をしている、SQLでデータベースを操作している——これらは「自分で書ける」必要はなく、「そういう仕組みで動いている」ことを知っているだけで十分です。エンジニアから「この処理はDB側の話なので時間がかかります」と言われたときに、何となくイメージできれば会話は成立します。

書けると有利になる場面(あくまで加点要素であって必須ではない)

もちろん、多少コードが読めると有利になる場面はあります。簡単な修正であれば自分で対応できたり、工数の見積もりの精度が上がったりします。ただしこれはあくまで「加点要素」です。書けないからといって、Webディレクターとして仕事にならないということはありません。

資格は取ったほうがいいのか

「Webディレクション試験」など専門資格の位置づけ

代表的な資格として、Web検定が実施する「Webディレクション試験」があります。工程管理や情報構造設計など、Webディレクターの業務範囲を体系的に問う内容で、知識を整理する目的では役立つ資格です。ただし、この資格がないとWebディレクターになれない、というものではありません。

現場で資格の有無が問われた実例(あるいは問われなかった実例)

私自身、15年以上この仕事をしてきましたが、採用や案件のアサインの場面で「資格を持っているか」を聞かれたことはほとんどありません。見られていたのは、これまでどんな案件をどう進行させてきたか、という実績のほうでした。もちろん未経験からの転職では、資格が「学ぶ意欲の証明」として多少評価されることはあります。

資格の勉強時間を、代わりに何に使うと現場評価に直結するか

もし資格の勉強に使える時間があるなら、実際の案件で使われている進行管理表のフォーマットを真似て作ってみたり、身近な人にヒアリングの練習をお願いしたりするほうが、現場での評価には直結しやすいというのが私の実感です。資格の勉強自体を否定するわけではありませんが、優先順位としてはそちらを先に置いてもいいと思います。

逆に、なくても案外困らないもの

高度なデザインセンス

「センスがないとディレクターは務まらない」と思われがちですが、デザインそのものを作るのはデザイナーの役目です。ディレクターに必要なのは、「良いデザインを生み出す力」よりも「良いデザインかどうかを、目的に照らして判断する力」です。この二つは似ているようで、実は別物です。

難解なマーケティング理論

マーケティングの専門用語を大量に覚えている必要はありません。それよりも、「このサイトは誰の、どんな悩みを解決するためのものか」をシンプルに整理できることのほうが、日々の判断には役立ちます。

まとめ:揃えるべきは「専門性」ではなく「最低限の共通言語」

Webディレクターに必要なのは、資格やプログラミングの専門知識そのものではありません。クライアントとも、デザイナーやエンジニアとも会話が成立する「最低限の共通言語」です。

オフィスソフトも、タスク管理ツールも、プログラミングの知識も、完璧である必要はありません。目的を果たせる手段を、そのつど身につけていけば十分です。焦って全部を揃えようとせず、今の現場で実際に求められているものから、一つずつ手に取っていってください。

ディレ和尚のひとこと

道具は揃えるものにあらず、使いながら覚えるものなり。

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プロフィール
この記事を書いた人
ディレ和尚

Webディレクター
業界歴15年以上のキャリアの中で、多数の業種のクライアント様のサイト・サービス・アプリなどの制作・開発に携わってきています。
その中で、Webディレクターという職種に関する情報やヒントが少ないと感じ、このお仕事ならでは悩みを解決できるきっかけになるような内容を発信していきます。

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