「もう向いてないかも」と思ったあなたへ。Webディレクターの“つらさ”の正体と、乗り越え方

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あの日、心が本当に折れかけた話

深夜1時、まだ返していないチャットが3件溜まっていました。

クライアントからは「明日の朝イチで直しをお願いします」。デザイナーからは「今からだと厳しいです」。上司からは「なんとか調整して」。

私は画面の前で、しばらく指が動きませんでした。誰の味方をしても、誰かを裏切ることになる。そんな夜が、これまで何度もありました。

「自分は、この仕事に向いていないのかもしれない」。15年以上この仕事を続けてきた今でも、正直に言うと、そう感じた夜は一度や二度ではありません。

「Webディレクター つらい」と検索したあなたへ

もし今、あなたが同じような気持ちでこの記事にたどり着いたのなら、まずお伝えしたいことがあります。

それは、あなたの能力や適性の問題ではない、ということです。

多くのWebディレクターが、同じような壁にぶつかっています。「なぜこんなにつらいのか」を正しく理解できていないだけで、実は解決の糸口はちゃんとあります。この記事では、そのつらさの正体と、今すぐできる対処、そしてこの先どう考えていけばいいかを、現場の経験からお伝えします。

なぜ「聞いていたより何倍もつらい」と感じるのか

華やかに見える仕事と、実際にやっていることのギャップ

Webディレクターは、求人票やSNSでは「企画力」「マネジメント力」「クリエイティブな仕事」といった言葉で語られがちです。

しかし実際の仕事の大半は、地味な調整と確認の繰り返しです。仕様の細かいすり合わせ、進捗確認のメール、スケジュールの微調整。華やかなイメージと、実際にやっていることの間にあるギャップの大きさが、想像以上のつらさとして感じられる一因です。

「板挟みの調整役」という仕事の構造そのものがつらさを生む

クライアント、営業、デザイナー、エンジニア。それぞれ立場も要望も違う人たちの間に立ち、全員が納得できる着地点を探し続けるのがディレクターの仕事です。

これは、誰か特定の人が意地悪だから起きているのではありません。役割上、構造的に板挟みになるようにできている仕事なのです。ここで消耗するのは、あなたが弱いからでも、要領が悪いからでもありません。

板挟みになりやすい理由や、つらさの具体的な種類をもっと詳しく知りたい方は、Webディレクターがつらいと言われる7つの理由で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。

今まさにつらいと感じている人への応急処置

理屈が分かっても、今夜のつらさがすぐ消えるわけではありません。まずは、その日のうちにできることから始めてみてください。

①その日のうちに、誰か一人にだけ話す

抱え込んだまま朝を迎えると、頭の中でつらさがどんどん膨らんでいきます。上司でも同僚でも、信頼できる友人でも構いません。「今日こんなことがあって、正直つらかった」と、事実と気持ちを分けて話すだけで、頭の中が整理されます。

②「今日やらなくていいこと」を一つ削る

真面目な人ほど、つらい日ほど全部を完璧にこなそうとしてしまいます。今日返さなくても翌朝で問題ないメールはないか、明日に回せるタスクはないか。一つでいいので、意図的に「やらないこと」を決めてみてください。

③「つらい」と「向いていない」を切り離して考える

これが一番大事です。「つらい」という感情と、「向いていない」という評価は、本来まったく別のものです。つらい仕事だからこそ得られる達成感がある、というだけの話であって、つらさ=不適性ではありません。

そのつらさは「あなたのせい」か「環境のせい」か

とはいえ、すべてを「仕事の構造だから仕方ない」で片付けてよいわけでもありません。私は現場で、以下の3つの質問で見分けるようにしています。

質問YESが多い場合
相談できる上司・同僚が、社内に一人もいないか環境の問題の可能性が高い
明らかに一人あたりの案件数・業務量が過剰か環境の問題の可能性が高い
「達成感」や「感謝された経験」が最近まったくないか環境の問題の可能性が高い

この3つに複数当てはまるなら、それは「向いていない」のではなく、今いる環境が合っていないだけかもしれません。異動や転職を検討する価値は十分にあります。

逆に、つらいながらも「達成感を感じた瞬間がある」「感謝された経験がある」というなら、それは向いていないサインではなく、むしろ今まさに力がついてきている途中だと、私は考えています。

それでも私が15年、この仕事を続けてきた理由

正直、板挟みで消耗する日は今でもあります。それでも続けてこられたのは、バラバラだったチームの意見が一つの形にまとまった瞬間の達成感や、クライアントから「あなたに任せてよかった」と言ってもらえた経験があったからです。

つらさの多くは、この仕事の構造そのものから来ています。だからこそ、あなた個人の欠点ではありません。そして、そのつらさを乗り越えた経験は、確実にあなたの中に積み上がっていきます。

まとめ

Webディレクターのつらさは、能力や適性の問題ではなく、板挟みになりやすいという仕事の構造そのものから生まれています。

今夜つらいなら、まずは誰か一人に話し、一つだけタスクを削ってみてください。そのうえで、それが「あなたのせい」なのか「環境のせい」なのかを、少し立ち止まって見極めてみてください。

つらさの正体が分かれば、次にやることも見えてきます。今日のつらさは、決して無駄にはなりません。

ディレ和尚のひとこと
板挟みは弱さにあらず、橋渡しの証なり。

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